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「あはははは…」 「あははははじゃない! なんで父さんが知らないんだよ?」 「うーんなんでだろうねぇ?」 「しっかりしてくれよ、娘の見合の事だろ!?」 「…ごめんねぇふみ、うん、父さんもっとしっかりしないとな」 いつも穏やかな父さんに、困った声で謝られるともう強くは言えなくなる。 「っ………そんで?」 ふみは気を取り直し、角度を変えた質問を考えた。 「付き添わなくていいとでも言われたの?」 「それがそうなんだよ…」 父さん曰く、昨日の夜あかりが『明日お見合いをする』って言い出した。 突然の事に驚きつつも『なら父さんも一緒に行った方がいいんじゃないかい?』と聞いてみらしい。 するとねぇちゃんはあわてて『そういう堅苦しいのじゃないからいい』と断たそうだ。 となると、やっぱり見合いの事はねぇちゃんから言い出した事になる。 見合いって言うくらいだから、少なからず紹介者や仲介人がいるはずだよな… それを知っておく必要がありそうだ。 「ふみ?」 黙りこんで考えていると父さんに問いかけられた。 「じゃぁさ、相手の事も知らないのか?」 「相手って?」 「なんの事か分からないって顔しないでくれよ、この話の流れで!!」 「あぁ、見合い相手の事かい?」 それ以外のなんだというんですかお父様、と思ったけど言うまい。 いちいち突っ込んでると話しが進まないからな。 「そう、つり書きとか見せてもらってないの?」 「父さんうっかりしてたな、見せてもらい忘れてたよ、あはははは」 「………」 呆れてモノも言えねー… この人本当になにも知らないのか…、使えないにも程がある。 とほほ。 「ごめんねぇふみ」 「いや、もういいよ…つり書きが無いって場合もあるしさ」 「へぇそうなのかい?」 「うん、最近は立会人無しで本人同士2人で合ったりする見合いも増えてるらしいし、簡略化されてるなら元々つり書きが無い場合も有り得なくは無いと思うよ」 「ふみは本当に色んな事を知っているんだね、父さんは頼もしい限りだな」 「…ははっ」 さいですか… 余りにものほほんとした発言に、もう乾いた笑いしか出て来なかった。 ― 了 ―
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