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まったく、本当になにしでかすか分かったもんじゃねーな、あの人は… 「どういう事なんだよ、見合いって…」 あかりが立ち去った居間に、もう見る気の失せたテレビの音が虚しく響く。 重い雰囲気に、アイツが不安な顔をしたから思わずおちゃらけたけど… 「なんだかなぁ…」 どういう事だ? 金にも男にも興味の薄い、あのねぇちゃんが見合いだって? 「ありえねぇだろ…はぁ」 今は機嫌をそこねてるし、本人に追及するのは無理そうだ。 それにアイツは割りと頑固だ、ああなったアイツの口を割らせるのは手こずるだろう。 「つってもあのねぇちゃんだから直ぐにボロを出すだろうけど」 ただ今は意固地になってるし… 「となると、まずは父さんから行っとくか」 なんと言っても父親なんだし、可愛い娘の見合い話しは知ってて当然だろ。 このままじゃ情報が少なすぎるからな、まずは情報収集から。 これが本当にアイツの意志なら、止めはしない。 良い相手がみつかって、幸せになれるなら… 俺はそれでいいと思う。 「だけどマジでありえねーだろ」 なにか別の力が裏で動いてそうな気がするし… 少しでも目を離してるとロクでもない事に巻き込まれる人だからな。 「はぁ…だから目が離せないんだよ」 困った奴… でも見捨てられない。 「見捨てられる訳ねーだろ…」 あんな『姉』を持つと『弟』は大変で仕方ない。 「そんじゃ、ちゃっちゃと探り入れてきますか!」 少し言い訳がましい理由な気もするけど、それはそれ。 「あぁ、サンキュー」 俺は十九波さんの声援を背に受け、父さんの部屋へ向かった。 ― 了 ―
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