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ふみは大きく溜息を吐き出すと、少し落ち着いた声で聞いてくる。 「そんで、よもやまさかとは思うんだが、結婚したいとかいう安易な理由じゃないんだろ?」 「………」 「もしや…」 はっ、と息を飲み、わざとらしく間を持たせ、ふみは早口で続きを捲くし立てた。 「幾らなんでもその歳で自分の先行きを憂いでもしたのか? 若さを嵩に早いとこ叩き売っとこうって魂胆なのか? そうなのか? いや、でも幾らねぇちゃんでもそこまで自分の将来を悲観しなくていいと思うぞ、俺は…」 「ふーみー…なんかすっごく失礼な事言ってる?」 「いいや言って無い」 「………」 「………」 「……………」 「つーかむしろ今言いたいのはそんな事じゃない」 「…言ったんじゃない!」 「いやだからそれは置いとけ、とにかくだ…本当になに考えてんだよねぇちゃん」 「…なにってなにが?」 振り出しに戻った押し問答に、ふみはオーバーアクションで突っ込んだ。 「堂々巡りかい!!」 「どうしたのふみ? いつもの事だけど、いつにも増してテンションが変だよ」 「変にもなるだろ…」 ふみは脱力しつつ、本日二度目の大きな溜息を吐き出した。 ― 了 ―
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