【 策略未遂、故意の罠 】


―1―




 私の何気ない一言に、テレビに気を取られ曖昧な返事を返していたふみが食いついた。

 テレビを見ていた姿勢はそのままに、首だけが勢いよく向けられる。

「…はぁ?」

 なにをそんなに驚いてるんだか、しきりに瞬きを繰り返し「今、なんて言いました?」と聞いてくる。

「だから、なかなか楽しかったよ」

「いや、その前」

「…セオリーっぽくてね?」

「いやもっと前」

「えっと…今日お見合いしてきたんだけど、かな?」

「そう、そこ、それ!」

「うん、それがどうかしたの?」

 ふみは声を裏返しながら「どうかしたのじゃないだろう!」と叫ぶ。

「お見合いってなんだよ、お見合いって!」

「え?…結婚を前提にした男女が顔をあわせて相手を見定めたりする席、かな?」

「親切丁寧にご説明をありがとう、って違うだろ、そんな事は知ってるよ」

「じゃあ聞かないでよ」

 あぁもう、とふみがじれったそうに呟いた。

「…お姉さま、あなたはいったい幾つですか?」

「16だよ、ふみと同じに決まってるじゃない」

「じゃあなんで?」

「だから、なにが?」

 要領を得ない質問に、私は頬を膨らませる。

「だーかーらー、なにがじゃ無いだろ!」

「………」

「お願いだから、そこで本気で考え込むのは止めてくれ、頼むから」

「だって…」

 本当になにが聞きたいのか分からないんだもん。

 言わなくてもふみには伝わったようで、返って来たのは大きな溜息だった。







― 了 ―








こりずに姉弟ネタです、ふみ×あかり好きv
たいしたネタでもないけど続きモノ、お付き合い下い。

今度沢登とか風紀委員系のお笑いも書きたいなぁv


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