|
私とあなたの関係は、きっと、ずっと、背中合わせ。 背中を合わせているんだから、どこまで行っても視線が交わる事はない。 私の見つめるその先に、決してあなたはいないんだ。 あなたの見つめるその先に、一生私は映らない。 これは私の背中合わせの恋。 誰にも言えない、秘密の恋。 でもね、悲しくはないんだ。 本当に悲しくは無いんだよ。 だって、こんなに近くにあなたを感じることができるもん。 温もりも、優しさも、背中越しにあなたの全てを感じる事ができるから… あなたを知らずに生きて行くより、ずっとずっと幸せなんだ。 一番近くであなたを感じながら生きられるんだもん。 だから悲しくなんてないんだよ。 ただ少し… ほんとは少しじゃないけれど… この背中合わせの距離は切なくて… 時々無性に、あなたを振り向きたくなるよ。 背中合わせ、恋合わせ。 願わくば… ― 了 ―
|