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自分の声で目が覚めた。 それを声、と表現するのは生温いかもしれない。 だってそれは、まさに悲鳴に近い叫びだったから… 目覚めた今もドクドクと心臓が走っている。 耳の奥がズキンズキンと痛いくらいだ。 叫んだせいか喉にも痛みがあり、渇ききっていた。 息を整えながら、私の頭は少しずつ現実へと戻って行く。 部屋の中も窓の外も真っ暗で、今がまだ真夜中だと物語っていた。 目が闇に慣れてきて、ようやくここが私の部屋だと認識する。 シンと静まり返った室内。 ずっと暮らして来た自室。 なのに今はなんだかよそよそしく感じる事さえある。 あの戦乱の世界から、この日常に戻ってきて久しい。 でも私の心は、いまだ戻って来てはいないのかもしれない。 だからこの現実に違和感があるんだろう。 夢から覚めると酷く混乱する。 私は最近頻繁に夢を見ていた。 それは毎回同じ結末を向かえる夢。 ただ夢はいつも唐突に終わる。 私の叫び声に遮られて… この夢は、何度見ても慣れる事はないだろう。 あの人を手に掛ける夢… 夢? 違う。 夢なんかじゃない。 あれは現実。 私はあの人をこの手に掛けてきた。 そう、何度も何度も。 何度と無く… 夢も現実も無い、どれも同じだ。 この夢は、きっと一生見続けなければならない私の罪。 そしてあの人のいないこの現実が、私に残された最大の罰。 私の願いは… 私の叫びは… あの人に、絶対に届く事は無い。 ― 了 ―
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